「コア」という短い呼び名は、国や機関をまたぐと中身が変わります。ミハルは正式な系列名を一つ足し、比較の箱を取り違えません。
先に答え:「コア」は正式系列名ではない
日本の報道で「コアCPI」は一般に「生鮮食品を除く総合」を指します。ただし「コア」も「コアコア」も、国や発表主体を越えて一つに決まる正式系列名ではありません。略称を見たら、統計表に戻って「何を除く総合」かまで展開します。
ミハルの「『コア』を、正式な『○○を除く総合』に書き直そう」が最初の確認です。
日本の統計局では、正式名がそのまま定義になる
統計局は「総合」に加え、「生鮮食品を除く総合」「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」などを公表します。生鮮食品は天候、エネルギーは海外資源価格や制度の影響を受けやすく、それらを除く系列は物価の基調を見る補助になります。
ただし、正式名が似ていても「生鮮食品」と「食料」は同じ範囲ではありません。元表の注記で、除外品目とウエイトを確認します。
「コアコア」は、特に愛称だけで決めない
統計局自身も、「コアコア」と呼ばれる指標にはさまざまな除外範囲と名称があるため、定義確認が必要だと案内しています。「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」を指す文脈でも、記事内の正式名を確かめます。
日本銀行など分析主体は、刈込平均値や加重中央値など別の基調指標も併用します。「中央銀行が重視するコア」と「統計局の一系列」を同じものと決めつけません。
海外のcore inflationを、日本のコアへ直訳しない
海外では、食料全体とエネルギーを除くなど、日本の「生鮮食品を除く総合」と異なる定義が使われます。国際比較では、数字を並べる前に国、作成機関、除外品目、比較期間をそろえます。
同じ「2%」でも対象範囲が違えば、差を物価情勢の差だけで説明できません。
基調を見る数字と、家計が払う数字を分ける
除外系列は一時的に振れやすい品目を外して流れを見る道具です。しかし除外された食品やエネルギーも、家計が実際に支払います。コアが穏やかでも総合が高い、または逆の場面があります。
CPI上昇率と価格水準を分けたうえで、総合と除外系列を横に並べます。実質賃金で使われる物価指数も、どの系列かを確認します。
次の「コアCPI」ニュースで見る三行
- 国と発表主体はどこか
- 表の正式系列名は何か
- 何を除き、総合とどれだけ違うか
過去や他国と比べる場合は、定義変更と比較期間も加えます。略称だけの見出しなら、元表へ戻るまで数字の意味を確定しません。
覚え方: コアという愛称ではなく、除く品目を読む。