ノード名の数字は、単純な部品寸法の物差しではありません。ミハルは世代名として戻し、比較する性能軸を一つ選びます。
先に答え:2nmは全構造の実寸ではない
過去にはノード名と代表寸法の関係が比較的近い時期もありましたが、現在は技術世代のラベルとしての性格が強く、2nmという名前から定規で測る一箇所を決められません。
ハコは「2nm」を寸法欄ではなく工程名の欄へ入れます。名称は製造技術の世代を識別する入口であり、トランジスタや配線の全箇所が2nmという設計図ではありません。
数字や制度の境界
同じ世代でもロジック密度、配線、SRAM、アナログ回路で縮小率が違います。FinFETやゲート・オール・アラウンドなど構造も性能と電力に影響します。
架空の比較でロジック回路が高密度になっても、SRAMやアナログ部分が同じ割合で縮むとは限りません。チップ面積も回路構成やキャッシュ量が変われば、ノード名の比から計算できません。
見出しで起きる取り違え
製造会社ごとに命名規則が異なり、A社3nmとB社3nmが同じ密度や特性とは限りません。「旧世代の半分の大きさ」という面積計算も不適切です。
量産開始という発表も、設計キット提供、試作、リスク生産、大量生産、製品発売のどの段階かを分けます。供給制約を読むときは「半導体の輸出規制」という制度軸とも混ぜません。
密度・性能・電力を同条件で比べる
比較には製造会社、対象ライブラリ、密度、性能、消費電力、歩留まり、量産時期が必要です。ノードは入口の名前として使います。
性能と電力の改善値は、同じ設計・周波数・電圧のどれを固定した比較かを確認します。最終製品の速度はソフトウェアやメモリも含み、「AIのパラメータ数」同様、一つの規模名で順位を決めません。
次の新ノード発表で見る五行
- どの製造会社の何という工程か
- 何の寸法ではなく何世代の名称か
- 密度・性能・電力の比較条件
- 対象回路とチップ設計
- 試作・量産・製品発売のどの段階か
覚え方: nmは定規の目盛りではなく、世代の名札。